第十話 グダグダな彼女

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さて、まぁ母さん暗殺計画はさておき、俺と棗は再びカレーに手を戻した。 食べ終わってからでも続きの話は出来るしな。 なにより冷めちまったら意味がない。 カレーは熱過ぎず冷た過ぎず。温かいくらいが調度いいのさ。 そんな感じで食を進めること数分。 俺はだいたい食べ終わり、ついでに『おかわり』なんかもして、本日の夕食を終了した。 棗も俺がおかわりしてから更に数分後ぐらいに食べ終わったみたいだ。 ……結果的には俺が彼女を待たせちまったみたいになっちまってるが、 彼女のいかにも満腹で満足そうな顔を見る限り、不快にはなってはいないと思う。 とにかく、ごちになりました。 やっぱり日本人としてのマナー。 「それでは、ごちそうさまでした」 「………………ごち」 彼女も『ごちそうさまでした』の短縮形で食を終わったのでよしとする。 外国はしないんだってな。ごちになりましたとかって。 さて、それじゃ洗い物を片付けるとする。 この時間中に彼女には風呂に入っててもらおう。 そんでもって、その後に俺も入っちまうという時間削減。 ……今日は夜遅くまで彼女と一緒に起きてるつもりだからな。 今のうちに出来ることは終わらせておきたいと思う。 若干時間は飛ぶが……、そこは作者クオリティってことにしといてくれ。  
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