第二話 猫耳な彼女

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……そういえばさぁ、俺さぁ~、飯食ってなくね!? てか空腹を知らない俺……。 はい、別の意味で満腹です。 というより、ししゃもは棗にあげちゃったしな……。 食べるおかずはなくなっちゃったしね。……別の意味でおかずが出来たけどさ……。 とりあえず今思うとなんか急激に腹が減ってきた気がする……。よし、飯食うか! 作っちゃいますか!? …………面倒だな。 とりあえず腹に入ればなんでもいいし~、カップヌードルでいいよな。 あぁ……このフサフサ感が名残惜しい。 とりあえず尻尾から手を離し、立ち上がった。……と同時に彼女があくびをしたのが分かった。 「座っててもいいけど……ついてくるか?」 「…………こくっ……」 彼女も若干よろめきながらも立ち上がった。 足でも痺れたか? 結構長い間正座してたし……。 歩き方が覚束ないのもそこが萌える。ネコミミだからこその特権さ。 ネコミミだからなんでも、どんなことでも萌えに繋がる。うへ、うへへへへ……。 とりあえず後から彼女がついてくることを確認しながらリビング横のキッチンへと向かった。 家の中とはいえ、歩くことさえ面倒な俺だからな……疲れた。今日は早く寝よう。 さて、キッチンについた。まぁ戸棚にカップヌードルが入っているので、…もちろん『豚骨ショウガ味』を選んだ。 これを選ばないやつなんか鉈で叩き割られればいいんだ!! 「………………?……」 とりあえず未開封のヌードルをテーブルに置いたが、それを手に取って振ったりしている彼女を見ていると、空腹もなくなってくるような気も……しなくもない。 まぁ実際は物凄い腹が鳴っているが。 てか振ったりしてるってことは……興味を示してるってことだよな。 彼女の意外? な一面発見かも。 今度ペットショップで専用ねこじゃらし買ってこようかなっと。  
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