第十話 グダグダな彼女

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  そんな感じで時は進み、俺の些細な質問、疑問を彼女にぶつけ、そのあとに彼女が一言答える。 そんなことを続けているうちに、だんだんと彼女の目は閉じている時間の方が多くなってきた。 「眠いなら寝てもいいからな? 休みは明日もあるんだし……、第一に俺は逃げないから安心してくれ」 「……こくっ……」 彼女は、ほんの少しだけ縦に頷き、ベッドの方の布団へと入る。 それと同時に俺はベッドから立ち上がったわけだ。……邪魔にならないように。 まぁこの部屋についている証明の光の方が彼女には邪魔なのかもしれないけど。 まぁまだ明かりは消さない。いや、消せない。だって日記書くんだもん。 というわけで俺は自分の机の椅子に腰掛ける。毎回毎回同じ行動を夜中にしてるわけなのだが……。 これが勉強のためじゃない自分が非常に妬ましい。 この状況、母さんならこういうだろう、 『机に座ってるんだったら勉強をしなさい、勉強をー』 ……と。 そのまんまですね、すみません。……だって母さんなら言いそうだもん、この一言。 いや、この光景みたら絶対いうよな。 ……まぁこの部屋の中を見ることさえまず無理なのだが。 鉄壁の南京鍵が部屋を守っているからな。 ……あ、そういえば最近鍵閉めてないな。部屋のドア、鍵開けっぱなしか。 まぁ……母さん見る暇がないから大丈夫だよな? いや、大丈夫であってくれ。 深く考え過ぎると不安で俺の心が埋まっちまう。 まぁとりあえずここらへんで思考はやめにして、日記、書くとしますか……。  
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