第十一話 運動会と俺

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そんなわけで、目が醒めた彼女とともに完食。腹の中のカレー達が踊りを踊ってるぜ。 片付け、今度は彼女も手伝ってくれた。 まぁ皿洗いまではさすがにしなかったけど。 今日は皿洗いはしなくてもいいのさ。 おやつの時間頃に帰ってくる母さんに任せるからな。 まぁそんなわけで、今からの時間は自由時間だ。……毎日がそれだったことは気にしないでくれ。 いつものようにテーブル横に向かい合うように座る俺と彼女。 ご飯後の今の時間、珍しく彼女が『でろて~ん』としていない。 どちらかというと、それに対しての俺がでろて~んとしていたい気分だ。 こういう日はひなたぼっことか散歩とかしたい気分だな。 調度よく、本日は晴天なり。 こういう日はそういうのにピッタリだ。 …………あ、 マジで散歩行ってくるか。棗を連れて。 彼女もこの頃は家に閉じ込めっきりだもんな。 気分転換だ気分転換。 上々な気分で運動会を迎えるとしよう。 もともとインドア派の俺なんだ。真昼時に外に出るなんて彼女がいなかったら奇跡なイベントだな。 「棗、暇に暇を重ねて暇々になってることだしさ、散歩でも行くか?」 「……こくっ……!」 散歩……という単語を聞いただけで彼女のネコミミが反応した。 ……更には俺が言い終わった瞬間に大きく頷いた。 あ、帽子とかの準備が必要だよな。 俺の生活ルームだっけ? 置いてたの。  
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