第二話 猫耳な彼女

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  「……………………。」 俺の沈黙。 「……………………?」 彼女の沈黙。 「あ、いや、なんでもないからな」 ……今見ても本物とは思えない彼女のネコミミ。 いや、確かにたまにぴくぴく動いたりしたりと、俺も本物だと信じたいが、やっぱり造り物だと思ってしまう。 ……にしても、これは夢じゃないのか? まぁここまで長くしっかりと意識があるわけだし、夢ではないのだが……、てか夢であって欲しくない。 ……あ、そういえば三分計るの忘れてた。 ……まぁいいか。だいたい体内時計で大丈夫だろう。 ただいま一分半ってところだ。 ちなみに彼女は今度はリビングの方に行っており、リモコンと戯れている。 電源ボタンを押していないことがマジで不思議でしょうがない……あ、ただ今つきました。 棗さんがテレビをつけました。 ……今度はテレビに映るものを瞳で追っている。ネコパンチはしてないけど。てかテレビと戯れるなよ……。 ……とこんなことを思っているうちに、いつの間にか体内時計のタイマーが鳴りだした。 フタをとり、適当に用意していたMY箸で……ちょっと伸びちまったな。掴んだら切れるってどんだけよ……。 ……まぁ売りものなだけあって味は悪くはないがやはり所詮は即席だよな…。 てかさぁ、シーフード味のヌードルにはご飯を入れる派、入れない派? まぁ人それぞれだからいいけど。 とりあえず完食して、適当に水で洗ってごみ箱に捨てた。 明日はしっかりと何かを作ろう。てかどっか食べ行くか。 作んの面倒くせぇ。 ……いや、基本結構簡単なのは作れるけどさ。  
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