第十一話 運動会と俺

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  久しぶりの一人だけでの就寝。出会ってまだ一ヶ月も経っていないけども、俺の中ではもう彼女はとてつもない程に大きな存在となっている。 ……寂しいもんだな。 今は俺の部屋の中。いつもは彼女が寝ているベッドも、今日はいつもよりも存在感を薄くしている。 俺、棗のものとなった彼女のベッドにダイブしちゃってもいいかなぁ? ……いいよな、うん。 もともと俺のなんだし。てか彼女の温もり感じたい。 そういえば彼女に直接抱き着いたりはしたことないしな。 裏ではこういうことしちゃうんだぜ、あっへっへ。 ほら、よく放課後に好きな女子の縦笛舐めたりしてだだろ? え、俺だけ? いや、俺もしてないけどさ。しないって、普通なら。 まぁそんなわけでたった今彼女の温もりをベッドを通して感じている。 いや、冷え切っているベッドに温もりなんかはないんだけど……。 ほら、気分だけでも? そんな感じ。 棗Side? そんなチートは使いませんよ。 俺一人称で通してますよ、はい。 まぁそんなことはさておき、……棗が恋しいな。 今頃どうしてんのかね……。  
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