第十一話 運動会と俺

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さて、いきなりなんだが、俺はただ今教室に戻り、机に顎乗せ伸びぃ~んを実行している。 意外に疲れるこの体制、そんな体制をクラス内の大多数の生徒が実行しているから驚きだ。 いつまで経っても教室に来ない糞教師を待っているらしい。 あ、ちなみに俺はただ単にかったるいだけ。 顎乗せてるのは床に寝そべりたくないだけな。 さて、そんなまだまだ始まったばかりの運動会の朝。 まだまだ朝日は昇りまっせー。お昼はまだまだ全然後でっせー。 ……とまぁ自分が壊れかけるくらい暇々な時間。 あれか? 先生方の少しばかりの朝の会議か? それなら納得するけど……。 「なぁ……、3(ryの奴遅くないか? 本日は運動会なんですけどー」 クラス全体に向けた俺の独り言。 だれか返してくれればいいな~……なんていう甘い考えでの俺の独り言。 ……………………。 いかにも『し~ん』というような空気。 これなんて放置プレイ? 無性にこのクラスのノリにツッコミを入れたい俺だ。 運動会。うん、運動会。晴々とする朝日に照らされ、窓がキラキラと輝いているが、クラス一同のテンションは曇り空となっている。 体を早く動かしたい者、とりあえず休みたい者、その他参加するよりかは観戦してた方が燃える者。 人の考え方もいろいろあるけれど……一つだけ一同が同じことを思っているだろう。 ……運動会、始まんなきゃ意味ないんじゃね? (ry……いつまで待たせる気だ、と。  
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