第二話 猫耳な彼女

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  「……おかしい」 やけに静か過ぎる。いや、実際にはテレビなどの雑音がするが、なんていうか……そう、気配がない。 恐る恐る彼女のところへと歩みを進めてみると……。 「……すーすー……」 床に横になり、可愛い寝息をたてていた……。 やれやれ、よく眠る猫ちゃんだ。 多分、テレビに夢中になっている時にいつの間にか眠ってしまったんだろう。 もう夜も深まってきたし俺も寝よう。どうせ明日も休みだ。 彼女をお姫様抱っこをして階段を登っていった。 ……やっぱ軽い、軽すぎる!羽毛の布団くらいに軽いな。 まぁとりあえず彼女の軽さとお胸様のサイズは確認してあるし……。約Cの下Bの上ってところだな、多分。サイズの基準しらないけどさ。 ……って今はそんなのどうでもいい。とりあえず俺も眠くなってきたし……てか、今日俺何処で寝よう。 とりあえず彼女を趣味ルームに置いてある第二のベッドに寝かせ、布団を被せてやった。 あ、そうだ、俺は……シングルベッドだけど、二人で寝よう。うひひひひ……。 (それはいけません!) ……誰だ? 頭に響くこの声は? (え、え、えっと……、か、神様です!) へぇ~神様で~……、で、なんか用ですか? この作者になんか用でもありますか!? ……なんか俺……喧嘩腰だな。 (あ、あぅ……えっと、これは警告です! 彼女には余り期待しない方が……) ……俺も羽◯の声が聞こえるようになったとは……俺も末期だな。はぁ、俺……死ぬのか? (失礼な! 私は◯入じゃないです! 神様です! 辛いものも食べれます! ……じゃなくて、……所詮願望は願望です。いくら作者でも……) はいはい……。俺は自由にやらせてもらいますよ。 やっと掴めたチャンスですもの。 (……日記をつけておくのをオススメしますです。 それが繋がりを繋ぐ鍵となりますでしょうから……それでは……) ……あれ? 俺は……眠ってたのか? なんだ、夢か……。 周りを見渡すと、さっきまでパソコンが置いてあった場所の横に、一冊のノートが置いてあった。 ……日記を書け……と。はいはい、書きますよ。 とりあえず机に腰掛け、日記をつけた後、床に横になった……。 あれは本当に……夢、だったのか?    
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