第十一話 運動会と俺

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さて、ここは運動場に自らの教椅子を置いた校庭の端。 あ、ちなみに、実はというと先に椅子を校庭に降ろさなくてもよかったらしい。 今校庭に椅子を降ろしている奴も数人だがいる。 まぁこんなのは本題じゃないから気にしないでくれ。 さてさて、だいたいの生徒が、“クラス応援席”たるところに椅子を束ね、運動会開始までの少しの時間を過ごしている。 まぁその『だいたいの生徒』に俺も含まれているのだが。 先生方、一般人の方々、その他生徒が時間を潰しているらしい。 ちなみに余談だが、先程教室から校庭に下りるときに、校庭が一般人にも開放されたらしい。 今の時間、ちらほらと保護者等の方々も見えてきている。 朝早くからご苦労なこったい、こりゃ。 そんな時間潰しのとき、 「おーし、そろそろ鉢巻き頭に巻いて校庭に並べー。開会式始め一一「了解しましたー」 言わずもがな (ry の大事な一言も、クラスの男子生徒により遮られた。 頭に普通の鉢巻きよりも長いリーダー格が付けるような純白の長鉢巻き(そのまんま)を付けた (ry は俺たちのクラスの前に立っている。 クラスの生徒一同も、ちらほらと頭に白い短鉢巻きを付け始めている。 俺も付けないと。 ふぅ、やっと運動会らしくなってきたな。    
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