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…………ふぅ。
体中が痛い。やっぱ床なんかで寝るもんじゃねぇな。
さて、隣にはベッドから落ちて物凄い体制で寝ている彼女。
……なぜ横にいるのかは不明。
さて、こんな思考の中、ふと彼女は物凄い体制のまま、ゆっくりと小さく目と口を開いた。
「…………ぉはょ……」
どうやら物凄い体制で寝ていた彼女に、意識が戻って来ていたらしい。
てかさぁ、話は変わるが、どうしてこう、ネコミミは萌えるのかねぇ。
ネコミミ、それは素晴らしいプログラマーの方々が創った夢の属性だと思ったのに……。
巫女さん、妹、どれもこの世にある。ネコミミは無いと思ったのにさ。
俺の手元にあるんだよな、今は。
彼女のネコミミだけじゃなく、この性格も萌える要素を引き出している。
「…………んぅ……」
彼女の起こしていた体がパタンッ、と倒れた。
えっとこの状況、再び彼女の“意識”を戻すべきか否か。
今何時だ?
俺は時計を確認。
7時らしい。休みだってのにまだ早いよな。まぁいいさ、俺も寝よっと。
俺は今や彼女が使っていないベッドをお借りし、俺も二度寝の体制に入った。
寝る子は育つのさ。
……さて、再び目を醒ました俺は、もう一度時計を確認しようと思ったが、視界に入るのは頭に乗った二つの耳。うん、ネコミミ。
彼女は体を丸めながら俺の胸の中に顔を埋め、すやすやと眠っていた。
ごめん、この状況、どう打開すればいいのか分からない。
「……?……ぉは」
そんなとき、俺が若干体を横にずらした瞬間、彼女が起きてしまった。
てか何故彼女はベッドに戻ってる? さっきまでは確かに床にいたはずだが?
いや、そんなことはどうでもいい。
それよりも彼女の頭をどかそう。
俺は頭に手を伸ばす。
そして手に感じるふわふわな感触。
確認してみると、どうやら手を伸ばしたのだが、頭に乗っているネコミミに触れてしまったらしい。
「…………!!………………………………。」
一度睨む的な反応すると、いつもの必殺沈黙拳を繰り出してきたらしい彼女。
はぁ、またとないチャンスを……。
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