第三話 彼女観察な俺

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…………ふぅ。 体中が痛い。やっぱ床なんかで寝るもんじゃねぇな。 さて、隣にはベッドから落ちて物凄い体制で寝ている彼女。 ……なぜ横にいるのかは不明。 さて、こんな思考の中、ふと彼女は物凄い体制のまま、ゆっくりと小さく目と口を開いた。 「…………ぉはょ……」 どうやら物凄い体制で寝ていた彼女に、意識が戻って来ていたらしい。 てかさぁ、話は変わるが、どうしてこう、ネコミミは萌えるのかねぇ。 ネコミミ、それは素晴らしいプログラマーの方々が創った夢の属性だと思ったのに……。 巫女さん、妹、どれもこの世にある。ネコミミは無いと思ったのにさ。 俺の手元にあるんだよな、今は。 彼女のネコミミだけじゃなく、この性格も萌える要素を引き出している。 「…………んぅ……」 彼女の起こしていた体がパタンッ、と倒れた。 えっとこの状況、再び彼女の“意識”を戻すべきか否か。 今何時だ? 俺は時計を確認。 7時らしい。休みだってのにまだ早いよな。まぁいいさ、俺も寝よっと。 俺は今や彼女が使っていないベッドをお借りし、俺も二度寝の体制に入った。 寝る子は育つのさ。 ……さて、再び目を醒ました俺は、もう一度時計を確認しようと思ったが、視界に入るのは頭に乗った二つの耳。うん、ネコミミ。 彼女は体を丸めながら俺の胸の中に顔を埋め、すやすやと眠っていた。 ごめん、この状況、どう打開すればいいのか分からない。 「……?……ぉは」 そんなとき、俺が若干体を横にずらした瞬間、彼女が起きてしまった。 てか何故彼女はベッドに戻ってる? さっきまでは確かに床にいたはずだが? いや、そんなことはどうでもいい。 それよりも彼女の頭をどかそう。 俺は頭に手を伸ばす。 そして手に感じるふわふわな感触。 確認してみると、どうやら手を伸ばしたのだが、頭に乗っているネコミミに触れてしまったらしい。 「…………!!………………………………。」 一度睨む的な反応すると、いつもの必殺沈黙拳を繰り出してきたらしい彼女。 はぁ、またとないチャンスを……。  
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