猫耳な彼女たち～ﾈﾐｺﾝな俺たち～

第十一話 運動会と俺

……調度、白組ｱﾝｶｰの組はｺﾞｰﾙﾃｰﾌﾟを切ったところだった。そう、本部席側の相手の紅組よりも先に。

つまり……この競技の終了を意味しているというわけだ。

両色の組がｺﾞｰﾙしたあと、組々はそれぞれ集計の元へいき、退場のための準備をしている。

最終の組がｺﾞｰﾙした今、もう二年生がこのﾌｨｰﾙﾄﾞ内にいる必要はないわけだな。

よってー、退場までのほんの少しの時間で、俺たち二年生徒一同は素早く配置についた。
みんな早く応援席に戻りたいやつが多いらしい。

とりあえず今すべきことを全て終わらせた俺たちが出来ることといえば、さっさと退場することってわけだ。

「一一それでは退場します」

放送委員による放送（当たり前か）で、俺たち二年生徒一同は動き出す。

入場のときとは反対にﾄﾗｯｸ内を通り、入退場門へと駆け足で向かう俺たち二年生徒一同。

ま、こういう退場ってのはもう見慣れた光景ってわけだ。
音楽も、あの有名な退場曲となっている。

……あ、退場の曲はご想像にお任せしますわ。
自分の頭に浮かんだｲﾒｰｼﾞ曲をそのまま使用してくれよな。

入退場門へと駆け足。

この行動も最後の生徒が入退場門を通ったときに、流れていた曲はぴったりぷっつりと切れた。
放送委員、ある意味上手いのか下手なのか。
俺の印象の中では微妙なところだ。

まぁそんなわけで、まずは俺の運動会の中での第一種目が終わった。

次の種目までの時間、俺たちが出来ることといえば……、うん、応援席で応援するか、それとも遊んでいるかだな。

俺はもちろん後者を選ぶさ、うん。