第三話 彼女観察な俺

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……家の家事はほとんど俺が担当している。 ちなみに母さんはたまにしか家事はせず、ほとんど俺に任せっきりとなっている。 母さんは金を稼ぐタイプの主婦なのだが、料理とかは……一応出来る。うん、一応。 洗濯機の洗剤の量も漂泊剤の量も色合いの合わせなど全てにおいて適当なんだけど。 目分量で成功する母さんが正直うらやましい。 さて、話は進むが、今日はお得意様になっている、『肉、魚の店』が安売りの特売のタイムセールの日なのでそちらに向かう。 ふふふ、主婦(夫)魂が吠える。今日のターゲットは魚だな。彼女のために。 ほぼ一本道な道を進むと、前に説明した商店街についた。 ちなみに大通りに面した南から三番目の店が、肉、魚を売っている。 って訳で直行だ。八百屋とかは後で行こう。金は……ある、多分。 商店街は日曜日にも関わらずほとんどのお店が開店しているので、軽く賑わっていた。 えっと、店につき、まずは肉コーナーから。 右から、別嬪さん、別嬪さん、一つ飛ばして別嬪さん……とまぁどっかの漫才師のようなセリフになってしまったが、 とりあえず今日は、俺はハンバーグ、彼女は焼き魚かなんかでいいだろう。 え? 俺のお料理スキル? ……神様に近い揚羽蝶ぐらいのレベルさ。 まぁ人並みには……な。 さて、棗には何を与えれば、もといあげればいいだろうか? 季節が季節なので秋刀魚というのもありだが……、今回は無難に鯖でいいかな? てか一応秋刀魚あるのに何故鯖を選んだのかは不明だ。 というわけで挽き肉をだいたい1.5人前と、鯖を一、二尾買い、次の店へと向かった。 次の店? 緑が足りないだろ? 八百屋でも行こうではないか。  
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