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「さて、そろそろ家に帰って昼飯でも作りますか!!」
「………………♪……」
さっきまではうかない顔をしていた彼女だったが、昼飯という言葉を聞いて、若干反応したようだ。
「今日は昼は適当だけど、夜はお魚だからな?」
「…………!……♪」
またも彼女のよろしい反応。
やっぱり昼より夜だよ、うん。
こんな簡単なことに今頃気付いた俺は、昼は適当にすることにする。
我ながら適当な考えだ。
冷蔵庫の中、何入ってるっけか……? 昼飯はパンでいいか? いいよな(自問自答)。
「それじゃ戻るぞっ」
「…………こくっ……」
俺の一言と共に彼女も歩みを進める。
俺と棗は並んで家までの少しの距離を歩んだわけだ。
……彼女の尻尾が歩くごとに左右にユラユラと揺れるので、気が散ってしかたがない。
……俺をキュン死させる気か!!
……俺を萌え死にさせる気なんだな!?
まぁマジで今なら彼女のために死ねると思うけど。
まぁ死ねるけど死にたくはないがな。
さて、話を戻そう。
彼女の歩むスピードは俺よりも若干スローで、微妙に小走りになっているところもまた乙だ。
……よし決めた。この子は絶対に非公開だ。他のキモヲタクなんかに見せたら汚されかねない。
あ、俺? 俺は『考えてることがキモ過ぎて逆に引かれにくいヲタク』だからいいの。
てか俺がヲタクだってこと知ってるの数人しかいないしさ。
まず彼女よりもこの情報の方が非公開だよな、うん。
みんなに知れたら大変なことになるよな……はぁ。
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