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さて、言ってはみたものの、ただ炊飯器に入っているご飯を汁に入れるだけなんだよな……。
うん、into the汁だ。
この計画は絶対に成功させよう。
俺エキス入り?のカップ麺の汁にご飯をいれる。
ほら、それを、あ~んて、あ~んてやるんだよ。うひ、ひひひひ。
その後にそれを俺がパクッて。
やべぇ、胸の高鳴りがとまらないぜ!!
「…………満腹……」
突如放つ彼女の短くも意味がしっかりと分かる言葉。
……ぅえ? 今なんと? 気のせいだよな?
お腹いっぱい的なこっなんて言ってないよな!?
そうでしょ!? 答えろよ、答えてくれよぉ~!!
と取り乱す俺なんだが、やっぱりここは冷静にならないとな。
……そうさ。とりあえずこの一口をパクッてすればどのみち計画は成功するんだ。
か、完璧なんだよ。あは、ははは……はは。
「はい、あ~ん。まずは口を開けてみましょう」
「……ふるふる……」
俺は彼女の口元へinto the汁を持っていく。
それに対し、彼女は小さく首を振り、きょとーんとした目、表情で座っている。
ま、まだだ。まだ終わった訳じゃない!
「……一口だけでも! 美味しいから!」
懲りずに再び口元に近づける俺。
「……ふるふる……」
負けじと首を振る彼女。
「どうしても駄目か? 駄目なのか!? 食べてくれないのか!?」
必死な俺。周りの空気を2度程上昇させることができます。
「………………………………………………。」
……俺の計画は失敗に終わった。
彼女が『あむっ』ってやって、それを俺が『あむっ』とやる、いかにも変態のするようなことの計画が終わった。
必殺沈黙拳、これにはさすがに俺でも勝てない。
悲しきや俺の腕はもう彼女の口元へと持っていける程の力は残ってはいなかった。
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