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「…………ぅー……」
ぁぃたーではなかったが、だいたいは当たっていたのでよしとする。
彼女は机の下、カーペットを左右に転がり、ネコミミのついた頭を抑えて、こちらを超若干のうるうると涙目で見つめてくる。
しかも、あの神様級の座り方『女の子座り』で座ってるもんだから……うん。
でもすみません、俺はどうすることも出来ないです。
頭撫でてあげたいけど……許してくれないだろ?
う、くそ、愛でてぇ。超愛でてぇ。
……尻尾で我慢しよう。
「棗~、尻尾」
「…………ぅー……」
涙目で唸りながらもピーンとのびている尻尾をこちらに向けてくる彼女。
この状況、意外に鬼畜? まぁそんなことはさておきだ。
……ふっさふさの毛並みです、はい。
やべぇ…これはどうしても更に愛でてぇ。この萌度は神様級でっせ。
でもやっぱり頭撫でたいな、うん。
ネコミミ……それは男の子の心をくすぐる心の休憩場なのですよ。
「棗……頭撫でてもいいか?」
「……ふるふる……」
やっぱ駄目か。
小さく首を横に振る彼女。
いつだろうな、触らせてくれるの。
まぁとにかく、俺は一日に三回ある尻尾お触り回数券の一枚(架空)を使ったわけだ。
「てかさ、そんなに痛いのか?」
そういえば気になったことを素直にぶつけてみた。
「……こくっ……」
あ、なんか頷き方もいつもと違うことに気付いた俺。
いつも頷きは小さいが、今はさらに小さく頷いていた。
めっちゃ萌えだな、萌え死にしちまう。
……ぅー……と唸る彼女。どうやら喉を鳴らしている訳ではないらしい。まぁ一目で分かるけど。
とにかく…やばい。涙目やばい。女の子座りやばい。
やばいやばいやばいやばいやばい、やばいやばいやばいやばいやばい、やばいやばいやばいやばいやばいやばい、やばい。
なんか“いやばい”に見えるのはあえてスルーの傾向で。
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