4719人が本棚に入れています
本棚に追加
/558ページ
とりあえず頭をおさえて痛がる彼女を見つめていた俺。
数秒後、彼女は突然立ち上がった。
「…………散歩……」
ん? あぁ、散歩ね。
てか棗……散歩多いな。今度後をつけてみるか。
まぁとにかく、俺もまぁそんな特に深い用もないし、なにより暇だし。
「……夕方には玄関から帰ってこいよ?」
「…………こくっ……」
俺の言葉に、彼女は頭を抑えながらも小さく頷き、リビングを後にした。
……というよりも、よろけながら部屋からでていったと言ったべきか。
頭をテーブルの裏っ側にぶつけるのがそんな痛いものだろうか……?
まぁ確かに表に比べたら裏は凹凸があるけどさ。今度実験してみよう。……うん、棗で。だって俺が痛いのは嫌だもん。
にしても、話は変わるが棗の涙目……、あれで多分男を数人は殺せるね。死因検証で『萌え死』って出るね、近いうちに。
棗のネコミミは置いといて、棗の喋り方はなんか独特だよな。
なんていうか、そう、クールっていうの?
口数が少ないというか……。
俺的には口数多い方が好きだったのだが……、最近はどっちもOKな感じがしてきたな。
軽く遠くから、つまり玄関の方から『ガチャ』という音がし、この音で彼女が家から出ていったことを理解。
ついでに俺は窓の外を確認。
まだ3:00ちょっと過ぎただけあって、空はまだ晴々としている。
散歩か……。ウォーキング? 今度万歩計でも持たせてみようかな。
だいたい散歩の範囲も分かるだろうし。
さて、彼女が家を出ていき、数十秒。
特にすることもないし、うん、ネトゲでもやろう。
棗もPCとか使えれば面白いんだけどな~。
ネコミミ少女がPCを操る……。
これは全米が涙するな、うん。
あ、ついでに彼女に料理でも教えてみるか。俺の家事家業も楽になると思うし……。
まぁそんなことを考えながら、俺のヲタルームへと向かったわけだ。
最初のコメントを投稿しよう!