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いや、キッチン関係だけでなく、洗濯とかも教えたら俺の家事がマジで少なくなるぜ、おい。
俺、遊んでくらせるよな!
いや、頭の中には裸エプロン! 裸エプロン!!
……誰かツッコミ役がいないと正直苦しいな、これは。
まぁツッコミ役の相方が欲しいのはさておき、棗の為にも、さっさちゃっちゃと夕食を作っちゃおう。
リビングに戻り、そしてキッチンへと戻り。
さっき買ってきた魚と肉を冷蔵庫から取り出し、とりあえず並べている。
あ、そうだ。
「棗~。ちょっとこっちに来てみ」
「…………こくっ……」
キッチンに歩いてくる棗。トテトテと、足どりはか弱い。もう守ってあげたくなる的なオーラ全開だな。
まぁまずはとりあえず、焼き魚の作り方でも教えてみよう。
一発で覚えることは期待しないけれども。
「これな~んだ?」
俺の手の中には光り輝くお魚。
「………………!!」
尻尾を盛んに揺らし、喜んでいるらしい棗。
マジで生のまま噛り付きそうな感じの目だ。……獲物を得ようとしてる瞳。
「欲し一一「こくっ」
また言葉を遮られた。いや、実際には言葉を発してはないのだが、なんというか……そう、勢いに負けた。
まぁこのまんま生魚で食べさせても、いや、なんかグロいな。
「よーく見てろよ? あ、やり方も覚えてくれな」
「…………こくっ……」
俺は、普通の家庭によくある、コンロの下にある魚焼きグリルにお魚さんをおき、グリル専用のスイッチ(?)を長押しした。
動作といえばこのくらいだな。後は、だいたい火の通り具合がよくなったら取り出すだけ……。
このタイミングはどう教えようか。いいや、だいたい10分くらいで。
「今のは見たな? そしたらえーと…………あ、音がなったらもう一回このボタンを押す」
俺はグリルのタイマーを10分に設定し、とりあえず火加減を見ながらも放置。
棗はというと……なんていうか、うん、目が輝いている。
見た感じそれだけだな。
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