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やぁ読者の皆さんこんにちは、作者だ。
作者っていったら小説を書いてる人とかそういうものを指すだろう。うん、その……作者だ。
え? 作者が何故小説に登場しているのかって?
じゃあこちらから尋ねてみよう、何故小説には作者が登場してはいけないんだ?
愉快な仲間達と触れ合ってはいけないんだ?
作者が登場人物の一人として入ってはいけないんだ?
駄目じゃないだろう? そんなこと。
だから俺は作る。作者が主人公のフィクションな小説を!
とまぁ前ふりはこのくらいにしよう。
さてさて、いきなりなんだが、俺は自宅内二階の俺の部屋のドアの前にいる。
そんでもって、俺は目の前にあるドアノブに手を掛けた。あ、もちろん俺の部屋のドアノブな。
親が入る、更には覗くことさえ許されない神秘の楽園の部屋さ。
あ、唐突に……なんだが、俺は中学生だ。
将来の夢はニートではない、実は農家かも。
駄目だろうか、中学生兼自宅警備員が農家になろうと思っては。
まぁそんな脇道のことはさておき……、部屋に入るとする。いや、まだ手をかけている段階。
俺の心の中では、指紋PASSとかで開くドアなんかかっこいいな~なんては思ってはいるが、……うん、不可能だね。
そう、鍵といえば、部屋の鍵。
そして俺の手の中におさまる南京鍵の二種類だけ。
意外にこれだけで鉄壁の防御力を誇る。
さて、無駄に一ページを使ってしまったが、これより部屋の中に入る。
読者の皆さん、心して[次へ#]のところを押すように。
(こんな適当な始まり方でいいのかな……)
黙れ、著者。
これは俺の作品なんだ。作者は俺なんだよ。少しくらい自由にやらせてくれな。
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