第四話 母さんと彼女

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…はぃ、入浴中。 とりあえずよくあったまったあと、湯舟から這い出した。 ……ふぅ、今日もいい湯だったわ~。 特に棗の残り湯が。 ………我ながらキモいな。 うん、超キモい。 んじゃさて、棗のところに戻るか。 リビングまで廊下をマッハの速さで歩き、そっこーリビングについた。 ……棗は…寝息をたててテーブルに突っ伏している。両手を前にぐだ~っと。そんな感じ。頬っぺに跡がつきますぜ…? ……まぁ可愛いから許す。…ってか俺何様だよ。 とりあえず…今日はもう遅い。いや、だいたいやっと夜も更けてきたところなのだが、まぁ…彼女にとっては真夜中に値するのだろうか。 あれ?猫って夜行性じゃなかったっけ?…棗は特殊なんだな。 ……まぁ…かなり気がひけるが…起こすか。ベッド&布団を覚えさせなきゃいけない。 俺だって男だ。紳士だ。起こしたくはないんだが……寝ぼけ眼も見てみたい。 …あ、前言撤回だ。俺は紳士なんかじゃない、ただの変態だ。いや、ただの変態じゃない、スーパー変態エクストリーマーだ。 「……棗~…いったん起きてくれ~…」 「…………りゃぁ…?」 うわ、なんか凄い萌えボイス出てきた!! …上半身を起こし、こちらにぽけ~っとした顔を向けてくる。 ちなみに案の定顔の左半分が赤く跡に残っていることは俺だけの秘密だ。 「ほら~、歯~磨かなきゃだめだからな~……」 「…………こ…く…💤」 ほらそこ~、二度寝しなぁ~い。 うぐぐぐ……どうするかな…?  
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