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そうさ、ピーナッツバターとジャムの組み合わせは絶妙だ。なんかもう……え~と~…その~、…と、とにかく絶妙なんだよ!
…誰だ~?今キモいとか言った奴は~。
すまんが、それは褒め言葉だ。俺には効かない。
とまぁ無駄な一人言になってしまったが、さっさと朝飯を終了させ、朝の忙しい一時を一人満喫している時だ。
と、そのとき、階段の方から微かな足音が聞こえてきた。
リビングにゆっくりと姿を現す棗。
なんとまぁ…さっきまで寝てたのに…。お目覚めの朝のキッスがだいなしじゃないか。
「……………………。」
いつものように無言で…リビングに座り込む彼女。なんともまぁ…体は起きているんだが…目が眠っている。
「…朝ご飯食うか?」
「……………こくっ…」
意外にもはっきりとした微少な頷き。いや、はっきりとした微少な頷きってどっちなんだ?
まぁそんなことは置いといて、
昨日のような寝ぼけながらの頷きではなかったことに驚いたわ。
何気に彼女、頭の中も起きているらしい。
俺はさっき片付けた食パンを再び取り出し、ノーマルに苺ジャムをつけて彼女に渡してやった。
てか食パンはこの家に来てからのお初だよな…?
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