第五話 学校と俺

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「………ほらよ」 とりあえずジャム塗りパンを皿に乗せて彼女に渡し、彼女の反応をみた。 とりあえずまずは小さくかじりつく彼女。まぁ…その姿に俺は萌(ry …なんかボキャブラリーがないな、俺。もう少し萌える以外にも考えなくちゃな。マジでネタがなくなってきた。どうすっぺかな。 とりあえずそんなネタの話は置いといて、まずは彼女の反応だ。OKだったら今後の食卓にも引き続き登場することになる。マジで大事な一戦だ。 「味はどうだ?」 一言で聞ける。だってまぁ…特に聞くことには深い意味はないもの。 「……………こくっ…」 いつものように輝くような微少な笑顔は見せないが、小さくは頷いた。 中の上ってところか。 今後の簡易朝食リスト、抑えました。 とりあえず超無言で食を進める彼女。 そしてそれを見つめ続ける俺。………俺よ、今日は学校だ、急げ。 と理性がそう伝えてはくるが、彼女の食べる姿に夢中になっている俺。 多分『棗依存症』になっちまったよ。あぁ…萌えとは困るなぁ。 萌えは俺を強くするよ。 (どんなにキモがられてもくじけない系の意味で) …さてさて、そろそろ学校へ行くための準備でもするか。 あ、時間割りとかは終わってる。準備ってのは彼女への説明の方だ。 俺はまだ半分ほどしか食べ終わっていない彼女の前にしゃがみ込んだ。 理解してくれるとよいのだが……。  
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