第二話 猫耳な彼女

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[次の日] ………………お目覚め。 ベッドの上での脳内会議。 はぁ……、どうせこんなことだろうと思った。 なんか俺、憂鬱。 いつもと変わらぬ朝。またつまらない一日が始まったらしい。 さて、うだうだ言っていてもしょうがない。 今日は中学生にとっては休日。つまり土曜日。部活は急遽顧問の都合でなくなった。 ここらへんはいつもの日常と違うのかも知れないな。 ……あ、いきなりなんだが、学校のみんなにはネミコンということは伏せてある。なにかと都合が悪いのでな。 そのうちこの作者が直々に話しておこう。 さて、そんなわけで、少しでも日常を変えるべく買い物に行くことにする。 あ、フィギュアとかそういうのじゃない。安心してくれ。 そこらへんは宅配便とか済ましたりしている。 今回はただの散歩だ。 俺は適当に寝巻から私服に着替えた。 ズボンのポケットには何千円か入った財布、ケータイが入っている。 それを確認してから、俺は部屋を出てドアを閉めた。 さて、玄関を出た俺。適当にぶらつくことにする。 と言っても買い物等が出来る商店街的な場所には、さほど遠くない。 まぁぶらつくと言っても近くの公園のそばの道を歩いているだけなのだが。 ……そして、 俺は彼女に出会う。 この時はまだ、俺はこれから先の、『新しい日常』のことなんか考えてもみなかった。 その時はまだ、いつもと同じ日常が始まるんだよなって、……そう思ってたんだ。  
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