第五話 学校と俺

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ほい、きたな。 ……さてほら、部活を輝く汗を流しながら行い、もう反則的な速度で着替えたりなんだりしてここに立っている。 …ここ?あぁ、校舎玄関だ。てか歩き出した。 なにかともう面倒なので省かせてもらう。 疲れてるんだから今すぐ自宅に直行したいところなのだが、今日は一応違う。買い出しを済ませてからだ。 ………ん?買い出し…? 棗とどっかで食べるってのもありじゃね? てかまぁ耳なり尻尾なりは帽子なり隠すなりでなんとかなるな。 棗とお買い物≫棗と喫茶店にでも。 ……いいなこのプラン。やばいなこのプラン。よし、これは今すぐ実行だ。 マジうきうき~るんるんしてきたわ。ハレ晴レでユカイな気分だな。魔法以上のなんとやら、だな。 そんな気分の中、朝通ってきた葉っぱ散りかけ桜並木を通り、今は商店街横の道だ。 夕暮れ時の薄暗さと商店街の明るさがなんとも微妙にマッチしている。 …おっと、ノリノリの気分のせいでスキップして帰るところだった。夕方の商店街横の道、意外に自宅に帰る途中の人も少なくない。 そんな方々に変な目で見られちまったら大変だ。……いや、女子と二人で並んで歩くことも意外に変な目で見られるかも知れない。 …複雑な心情だ。 まぁ棗のためならそんな羞恥心は捨ててやるさ。 とまぁ意味不に一人思いふけっていたが、なにはともあれ公園の横を通り、自宅の前へ。 鍵は…え~と…? 棗に開けてもらおう。鍵は鞄の中にあるけど取り出すの面倒だしな。 と思いつつ、中の棗が寝てたらどうしようなんてのま心の中にあったり…、自分で開けよう。 『……おかえり……//』 って言われたらすぐに抱きしめちゃうんだけどな~。  
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