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前と同じようなテーブルに頭をぶつけたらしき…音。なんとまぁ…一言ドンマイとだけ告げておこう。
……心のなかで。
次第に彼女はテーブルの下から這い出してきた。…もちろん、チョコンと乗る猫耳のついた頭を押さえて。
「………………(泣)」
はぃきたね、超特盛萌ぇフェイス『うるうるVer』。
これだけで世の中の男は獣になれます。
あ、俺は変態紳士さんなんで大丈夫。
頭の中で妄想が巡り駆け回っておりますのでご心配なく。
はぁ……このために毎日家に帰ってもいいわ、俺。…今度から部活から帰ったあとは、遊びになんか行かずに帰宅だな。
……あ、こんなことをしている暇はない。
お買い物だ。そうだ、お買い物という名の下着売りb(ry…もとい楽園に行くんだ。
とりあえず今はいまだにうーうー微かな声で沈んでいる彼女を放置し、俺の金だの着替えるだのの支度をしないと。
俺は軽くテーブルの上を片付けた後、俺の生活ルームへと急いだ。
支度中だけどなにか?
………ふぅ、
…金も一応服が充分買える分+お食事代ぐらいは持ち、ケータイを手にした。
ついでに鍵もな?
この動作、約三分だ。
あ、お金?裏金だ。生活費とか少し浮かせてるから余裕があるんだよ。
こつこつ貯めて何が悪い!貰えるもんを貰っといて何が悪い!
俺、ここらへんは政治家や会社のお偉い方々に共感します。
とまぁそんなことはやっぱりどうでもいい。
…支度も出来たし…行くか!
「棗!今日はお出かけだ!服は…そのまんまでいいよな」
「…………………?」
服は…初めて会った時のアレだし、多分お出かけ用だろう(勝手に解釈)。
俺はまだ頭を押さえている彼女の連れて、廊下を進み、
玄関から繋がる外へと足を踏み出した。
そういえば棗とここを出るためにくぐるのは初めてだよな…?
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