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父方の方も、母方の方も、じいちゃんは生まれた時にはもう居なかった。
父方のばあちゃんは、俺が小2のときに死んだ。それも、俺の誕生日4日前に。
これから書くのは、最も一緒にいた時間が長い母方のばあちゃんの話。
俺のばあちゃんは、みんなのひいばあちゃんくらいの歳だった。
オカンが高齢出産だったため、自動的にそうなった。
小学生のとき、みんなのばあちゃんの話を聞けば、
どっか連れて行ってもらったとか、お小遣いもらったとか、ご飯作ってもらったとか、羨ましい話ばっかりだった。
俺のばあちゃんには、出来ないことばっかりだった。
でも、俺はそれでもばあちゃんが大好きだった。
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