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完璧な石になってしまっている。
それはまるで【タイトル:コンビニ】と名付けたくなるような石の彫刻とかしていた。
「……なんだこりゃぁぁぁぁ?!」
俺が絶叫すると何やらテレビ局のレポーターとカメラマンが走りよってきた。
「あっ!いました、こっち!!あなたですねっ2代目勇者と言う方は!!」
「は?」
「いやー。流石です。魔王の絶対暗黒領域に入っているにも関わらず石にならないなんて!」
「は?あんこ?食う?」
「いやーもう素晴らしい!全世界があなたを待ってたんですよ!カメラに向かって何か一言お願いします。」
「は?え?……あー……彼女募集中でーす。誰か農夫の嫁になりたい方はいませんかー」
レポーターが固まる
「あの、意味解っておられますか?」
「いや、あんまし……」
「カメラ止めて」
レポーターは笑顔のままカメラマンに言った
「切りましたよ」
「てんめぇっっっふっざけんなっよー!!てめぇが今出てきたコンビニは魔王から攻撃を受けて石になっちまったんだよっそのコンビニから元気よく出てきたってことはてめぇ地上最強の勇者なんだよ!!ゆ・う・しゃ!!そこんとこ解って発言してんのかゴルァァァァ!!!」
あまりの豹変ぶりに俺は声も出せなくなった。きっと涙目だ。
「スンマセン…」
「おおっおられたぞっあれこそっ千年に一度の勇者様じゃぁぁぁっ!どけんか貴様らっ」
「っち、一旦退散するわよ!!」
レポーターとカメラマンは走り去った
変わりに変なじいさんたちが大量に現れた。
「おぉおっありがたやーありがたやー。ずっとこのときを待っておったんじゃぁぁ、勇者様が現れるのぉぉ」
「ほんにありがたいのぉ、めでたいのぉ」
じいさんの中には号泣してるやつまでいる。
「あ、あの……」
「待ってたんじゃぁ、ワシはこのときを待っていたんじゃ~これでようやっと安心して長生きできるわぃ~」
もう十分長生きだろ!!
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