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「そう…か…」
残念そうに呟く。
何か少し申し訳ないかな…?
「でも、きっと明日も朝会えるだろうし、頑張って聞いてみる。ありがとな、運紗。」
くしゃっと頭を撫でてくれた。
頭撫でてもらうの好きだ…♥
内心至福を感じながら、無理だろうけど、応援する。
「うん…頑張ってねっ!」
椎名さんはきっと逃げるだろうけど…。
***
翌日、朝。登校中。
「椎名さん…来るかな…?」
ずっとお兄ちゃんはそればっかりだ。
何さ、何さ何さ!運紗のが可愛いでしょ!ずっと隣に居るじゃん…何で椎名さんばっかり…。悔しい、悔しい悔しいっ!!
怒りと悔しさと怨みが交錯する。
その時…
ドンッ!!
「わっ!」
「きゃぁっ!!」
椎名さんとお兄ちゃんがぶつかった…!
「あ…大丈夫…?怪我は無い??」
お兄ちゃんは嬉しそうにしながらも心配してる…。
「…あ…。」
ダッ!!
椎名さんは気付いて、ダッシュで逃げてしまった。
「あ…!」
「行っちゃった…嫌われたねぇ。」
皮肉混じりで言ってみる。
にしても椎名さん…約束が違うじゃない…!覚悟してなさい…!!
内心復讐を誓った。
***
放課後。外体育倉庫前。
「何ですか…こんなとこに呼び出して…。」
小さな声で聞いてくる。
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