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胸を抑え、口ばしる。
「養○酒…ハァハァ…」
胸を抑えふらふらと手を伸ばす。
「お、お兄ちゃん!養○酒なんて無いよ…!?」
僕のそんな姿を見てわたわたと慌てだす。
「じゃぁ…正○丸………グフッ…」
彼女が突如こっちを向いたので目が合ってしまった。
顔から火が出る思いで口元を押さえる。
か、かわ…ぃ…
「正○丸!?お腹痛いの!!?」
そんな事は無い、ただ…これが、恋…なのか…?
僕は顔を紅潮させ、悦った様な表情で上を見上げる。
苦しい…しかし少しそれが心地よい気もする。
例え誰かがそれでMだと言ったとしよう、そしたら恋をした人間は全員Mである事になる。
しかも、僕は至って普通であるからして、そんな考えは馬鹿げているのだが。
……そんな考えをしてしまうのも、恋の魔力ってやつなのか…!?
「お、お兄ちゃん…?」
運紗がおどおどと声をかけてきたのでハッとする。
「あ…その…救○んの間違えだ。」
…………。
沈黙が流れた。
「あ…そ、そうなんだ!あっ、鐘鳴っちゃうよー?」
あはっと笑いフォローする。
ありがたう、健気ないもおとよ。byみやまたけんじー
なんて事を考えながら走り出す。
「じゃぁ、またな!椎名さんの事、調べておいてくれよ!!」
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