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ぜぇっ、ぜぇっ、ぜぇっ、ぜぇっ、ぜぇっ。
息切れの音がいやに耳に響く。煩くて仕方がない。足の速さには自信がある、だから逃げるには困らない…が流石に走りっぱなしという訳にも行かない。
ひとまず何処かに隠れねば……………。
( ^ω^)(仲間に連絡も取りたいし…声が響かないような開けた場所が良いお……学習林にでも行けば虫の声で誤魔化せる…かお?)
( ^ω^)「やるだけやってみるかお……。」
すでに20分が経過している。仲間の数名は捕まっているであろう、そしてあちら側の兵になっているに違いない。
その時、不意に後ろから声がした。
(A`)「………ブーンじゃねえか、何してんだよ。こんなところで。」
( ^ω^)「うわッ!なんだドクオかお。」
('A`)「まだ捕まってないみたいだな、お前は」
( ^ω^)「あったりまえだお!!!!ブーンについてこれるのはアダムソンくらいだお!!」
('A`)「ちょwwwアダムソン誰だよwwwとまぁ冗談はさておき…今だ、野郎ども囲め!!!」
(;^ω^)「なぬッ…!!」
ブーンの周りを4人の男子が囲む。
( ^ω^)「ドクオ!」
('A`)「悪ィな。俺はアッチ側の人間になっちまったんだよ。ブーン…一緒に来いよ。」
( ^ω^)「分かった…なんてね!!だが断るお!!!!」
⊂ニ( ^ω^)ニつブーン
ブーンは一目散に走り出した。咄嗟のことで反応が遅れた4人の手は宙を切った…。
('A`)「チッ!!追うぞ!!!!お前ら!」
ブーンは風のような速さで学習林の奥へと消えていった。
残り時間─1時間20分。
逃避組生存者─3名。
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