( ^ω^)が全力で逃避行するようです

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( ^ω^)「………」 ( ゜∀゜)「さぁ、始めようじゃないか。ブーン」 ( ^ω^)「……望むところだお!!!」 ジョルジュの手に握られているのは室内掃きの箒。リーチは最大でいけばブーンの2倍はあるだろう。間合いを詰めても柄がある。 ( ゜∀゜)「そら、そら、そら!」 ( ^ω^)「くそっ!!」 穂先での三連撃。そして返して柄で連撃。再び返して穂先で唐竹割り。 それらをガードしきった……がジョルジュは更に一撃を見舞った。柄を先にして一閃。その威力はガードを突き破ってブーンを吹き飛ばす。 ( ^ω^)「ぅぅっ!!!!」 本棚に吹き飛ばされるブーン。何冊か本が落ちて来てブーンの頭に当たる。 ( ゜∀゜)「ブーン。お前じゃ俺には勝てないさ」 ( ^ω^)「………。」 ( ゜∀゜)「お前が捕まって、ツンも捕まって、それで終わりさ。」 ( ^ω^)「………お」 ( ゜∀゜)「あ?何か言ったかよ…?」 ( ゜ω゜)「やらせねえって言ってんだお!!!」 ( ゜∀゜)「ぐぁ…!」 起き上がりざまに頭突き。体制を崩したジョルジュに更に追撃を放つ。右、左、右、左と馬乗りになり掌打を放つ。掌打は確実に確実に意識を刈り取る。 ( ゜ω゜)「……とどめといかして貰うお!!」 右手を振り上げ顎に当てようとした……が、その手を捕まれる。そして、ブーンに生じた隙をジョルジュは見逃さなかった。渾身の力を混めてマウントを抜けて両足をブーンの首へとあてがい、ギリギリと締めていく。 ( ゜∀゜)「頭に血が昇ってたり、勝敗を決すのに急いでたりするとな、パターン化するんだよ。お前は最初に俺に掌打を放った段階で負けた…。」 ( ゜ω゜)「ぐッ……」 息が…意識が遠退く。意識朦朧とする中に目に入ったのは先ほどまでジョルジュが使っていた箒。 ( ゜ω゜)「うぉおおお!!!!!!!!!」 左手で箒を掴み、それを絞められている首元へとねじ込んで行く。そして生じた空間から首を一気に引き抜く。 ( ゜∀゜)「しまっt…」 そのまま左手の箒の柄がジョルジュの顎を打ち抜いた。その場に倒れるジョルジュ。 ( ^ω^)「はぁ…はぁ…はぁ…半端ない奴だお。」 ジョルジュに捉えられていた右手を引き抜き、制服についた埃を落とす。 ( ^ω^)「ふぅ……早くツンの所に行って助けてあげなきゃだお。」 箒を杖にしてヨロヨロになりながら立ち上がるとブーンは図書室を後にした。 残り時間─28分。 逃避組生存者─2人。
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