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朝、太陽の日差しが部屋の中に差し込んでくる。
その光は妙に眩しかった。耐え切れなかった俺はゆっくりと体を起こした。
城石 裕大(しろいし ゆうだい)、極極普通の高校一年生だ。
高校に通って早一ヶ月。まだまだクラスに馴染め切れてはないけれど、高校がどのようなものかは把握しつつある。
通っている学校は高坂(たかさか)高校という進学校である。勉強尽くしの毎日だ。
高坂高校へ入学したのは俺の中学校からは誰一人いなかったため、一人ぼっちになってしまった。
それでも高校はそれなりに楽しいし嫌に思うことはない。
今日は月曜日か。この土日は眠ってばかりであった。
早く準備しなければ。
俺には早く出発しなければならない理由がある。
なんせ、あの娘が待ってるからだ。
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