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僕は淋しかった または、淋しくなかった だから 僕は森を歩いた だから 僕は空を仰いだ しんしんと 珍しくも降ってくる雪に合わせて その降ってくる音に合わせて 僕は息を吐いた 僕は淋しかった または、淋しくなかった だから 僕は時を数えた だから 僕は時を数え間違えた しんしんと 降る雪のように時はゆっくりと流れて その止まっているような時に揺られて 僕は息を吐いた 僕は淋しかった または、淋しくなかった だから 世界のすべては白いんだ だから 世界のすべてはひどいんだ しんしんと 一枚の絵のように静まり返る 雪の白さで時は 世界をぬりつぶしていた 僕は淋しかった または、淋しくなかった だから 僕は森を歩いた だから 僕は空を仰いだ しんしんと 沈んでゆく時の重さに 世界はじっとたえていた 僕は息を吐いた 僕の中の時がつぶやいた 淋しいに決まってるだろう? 僕は淋しかった または、淋しくなかった
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