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お互いに嘘をつく。
俺は人前で着替えるのに羞恥心なんて欠片もない。
たとえそれが異性でも例外はない。
対し涼狐ねぇだが、気にしない何てことはない。
先週の日曜日に興味があるからと言って剥いてきたから。
まぁ、どうでもいい。
疲れているせいか、考えはまとまらずにわけのわからないことだけを考え出す。
酷く憂鬱だ。
学校があるなら休みたくなるほどだが、今日は日曜日なので学校はない。
「……眠いな」
眠い、というよりかは眠りがほしいの方が言い得て妙。
ようは疲れている。酷く。
「添い寝は?」
「いらないよ」
「お姉ちゃん抱き枕は?」
「余計いらないよ」
添い寝より質が悪いじゃないか。
ただでさえ夏で暑いっていうのに。
と、眠気も覚めてきたせいか、だいぶ考えが冷静かつ真面目に。
――――せっかくの日曜日を、無駄にすごすのは、少し腹が立つ。
学生の本分は遊ぶことだ。
「やっぱ、寝ない、かも」
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