想い

2/5
前へ
/596ページ
次へ
彩香 『はぁっ…はぁっ…! 二人ともごめんね。せっかくの修学旅行なのに…」 朋子 「何言ってんの!? こっちの方が楽しいよ!」 友香 「サヤが恋するなんてねー!」 彩香 「えっ!? そ、そんなんじゃないよ! 私は、ただ――」 友香 「くすくすっ♪どうだかね~!」 朋子 「普通、名前をとか聞かないかな!? あの人もあの人だよね。 すぐ居なくなっちゃうし!」 彩香 「かなり動揺してたんだもん…。 一日に二回も助けられるなんて思わないよ…」 朋子 「まぁ…確かにね」 彩香 「それに…あの人は、私を助けた事なんて覚えてないと思う」 朋子 「えっ!?なんで!?」 彩香 「また助けてもらったって言ったんだけど、何を言ってるか分からないって顔をしてたから…」 朋子 「ありえなくない!?ついさっきだよ!?」 彩香 「たぶん…あの人は、困ってる人を見過ごせないんだよ。 自然にそうしちゃうんだと思う。 だから、助けたなんておもってないんじゃないかな…」 朋子 「わかんないなー」 あの人を見て、そう感じた。 友香 「でもさ、彼女はいないよね?」 朋子 「いつの間にそんな事を聞いたの?」 友香 「聞いてないよ? 指輪してなかったから」 朋子 「はぁ~…。 あんたに聞いたのが、間違いだった…」 ユカは、天然だった…。 友香 「走りながら、話すのって疲れるよ~!」 しばらく、走っていると… 友香 「あぁっ!?いたー!!!」 ユカが叫んだ。 そこで、私達が見たのは…
/596ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1344人が本棚に入れています
本棚に追加