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「う~ん…。今日は、秋晴れだ…。秋の香りがする」
今日は、9/30……。
「あれから、一年ちょっと…。
皆、元気かな」
皆と別の道を歩んで、一年が過ぎていた。
「サヤ。
まだ、見つかってないよ。
一年しか経ってないから、仕方ないっか…」
探し続けて、一年が過ぎた…。
「皆…怒ってるよね…」
何も言わずに、家を出て来た…。
今も、連絡を取ってない。これは、俺なりのケジメだった。
「ここで、サヤに告白されたんだよね…。
それからは、毎日が幸せだったよ」
ここは、サヤが教えてくれた場所…。
休みの日には、ココを訪れていた。
「二人に会いたい…。
でも、約束だからね。三人の分まで、幸せになるから」
これが、サヤの遺言だった……。
「サヤ…。楽しみに、待っててね」
ふわっ…。
風が、優しく吹いた。
《ユウ?…私は、あなたの心の中で生き続けてる?》
サヤの声が、聞こえた気がする。
「もちろん」
《笑ってる?》
「うん。
俺が大好きな笑顔で、ずっと…。
笑ってるよ…」
《忘れないでね》
「死んでも…。忘れないよ」
《また、めぐり逢いたいよね》
「うん。また、幸せな毎日を一緒に過ごそう」
《…約束ね?》
「もちろんだよ」
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