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今日は、久しぶりに街へとやって来た。
暇潰しに、街をブラブラする事にした。
商店街の曲がり角に差し掛かった時だった。
声
「キャッ!?」
雄平
「…なんだ?」
ぶつかった方を見ると…。
女の子が転がっていた。
彩香
「痛い…」
雄平
「あっと…ごめん。大丈夫?」
慌てて、手を差し出した。
彩香
「余所見してました…。
すみません…」
女の子は、俺に謝り…手を掴んだ。
雄平
「怪我はしてない?」
彩香
「はい。大丈夫です…。
本当にすみませんでした」
朋子
「サヤ!大丈夫!?」
友香
「…怖そう。怒ってない?」
彩香
「ちょっと…!
本当に、すいませんでした」
雄平
「大丈夫だよ。
怪我がなくて良かったね」
彩香
「あっ!ジュースが服に…」
雄平
「んっ?
あっ、ほんとだね」
彩香
「本当にすいません…。
ご迷惑ばかり…。
クリーニング代を…」
雄平
「これくらいで、大げさだよ。
今日は晴れてるし暖かい。
すぐに、乾くから大丈夫だよ」
彩香
「でも…」
キリがなかったから、話を変える事にした。
雄平
「あのさ。
もしかして、道に迷ってる?」
彩香
「えっ…?」
友達の女の子が持ってる地図を指差した。
雄平
「迷ってるなら、道を教えるけど。
まぁ…俺もあまり詳しくないから、保障は出来ないけどね」
朋子&友香
『くすくすっ…』
二人は笑っていたが、ぶつかった女の子は、俯いたままだった。
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