出逢い

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雄平 「地図を見せて。 どこに行きたいの?」 朋子 「はっ…はい!」 雄平 「そんなに、堅くならないで。 獲って食べたりしないから」 朋子 「くすっ…。すいません。」 地図を見せてもらい、目的地を教えてもらった。 雄平 「ここなら分かるよ。 地図よりも実際に見た方が分かりやすかも。 こっちに来て」 朋子 「はい」 くいくいっ…。 服の袖を引っ張られた。 彩香 「何?」 友香 「いい人だねぇ~。 これも何かの縁だし、一緒にいてもらおっか? 見た目は怖いけど、優しいし」 彩香 「そんな事出来るわけないでしょ? 迷惑ばっかりかけてるのに…。 それに失礼だよ?」 朋子 「わかったよー!全然違った!」 彩香 「少し落ち着いたら?」 友香 「ツッコむ所が違う! 道が全然違ったってどういう事!? あんなに自信たっぷりだったのに!」 朋子 「うるさいな…」 友香 「逆ギレ!?」 二人が、騒ぎだした…。 雄平 「じゃあ、俺はこれで」 彩香 「あの…」 雄平 「ん?」 ピリリリッ…! 雄平 「ちょっと、ごめん。 電話みたい」 相手は…兄貴の彼女の萌美だった。 萌美 『もしも~し!お兄ちゃん?何してるの~?』 雄平 「ブラブラ」 萌美 『アハハ!じゃあさ、買い物付き合ってくれない?』 雄平 「んっ。わかった」 萌美 『じゃあ、後でね~。バイバ~イ』 電話を切り、女の子との話に戻った。 雄平 「ごめん。 話の途中だったね」 彩香 「いえ…。 なんでもないです」 雄平 「…そっか。 それじゃ、これで」 別れを告げて、その場を後にした。 彩香 「あっ…名前…」 朋子 「あれ?」 友香 「あの人は~?」 彩香 「‥‥‥」
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