1344人が本棚に入れています
本棚に追加
雄平
「地図を見せて。
どこに行きたいの?」
朋子
「はっ…はい!」
雄平
「そんなに、堅くならないで。
獲って食べたりしないから」
朋子
「くすっ…。すいません。」
地図を見せてもらい、目的地を教えてもらった。
雄平
「ここなら分かるよ。
地図よりも実際に見た方が分かりやすかも。
こっちに来て」
朋子
「はい」
くいくいっ…。
服の袖を引っ張られた。
彩香
「何?」
友香
「いい人だねぇ~。
これも何かの縁だし、一緒にいてもらおっか?
見た目は怖いけど、優しいし」
彩香
「そんな事出来るわけないでしょ?
迷惑ばっかりかけてるのに…。
それに失礼だよ?」
朋子
「わかったよー!全然違った!」
彩香
「少し落ち着いたら?」
友香
「ツッコむ所が違う!
道が全然違ったってどういう事!?
あんなに自信たっぷりだったのに!」
朋子
「うるさいな…」
友香
「逆ギレ!?」
二人が、騒ぎだした…。
雄平
「じゃあ、俺はこれで」
彩香
「あの…」
雄平
「ん?」
ピリリリッ…!
雄平
「ちょっと、ごめん。
電話みたい」
相手は…兄貴の彼女の萌美だった。
萌美
『もしも~し!お兄ちゃん?何してるの~?』
雄平
「ブラブラ」
萌美
『アハハ!じゃあさ、買い物付き合ってくれない?』
雄平
「んっ。わかった」
萌美
『じゃあ、後でね~。バイバ~イ』
電話を切り、女の子との話に戻った。
雄平
「ごめん。
話の途中だったね」
彩香
「いえ…。
なんでもないです」
雄平
「…そっか。
それじゃ、これで」
別れを告げて、その場を後にした。
彩香
「あっ…名前…」
朋子
「あれ?」
友香
「あの人は~?」
彩香
「‥‥‥」
最初のコメントを投稿しよう!