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プルルル♪
学校まで歩いていると、携帯が鳴った
ミナミからだった。
前の携帯は解約し、新規で持った番号はトレゾアのみんなには教えてなかった…
もちろんアツシにも…
今、裕二や愛花さんの声を聞いたらきっと泣いてしまう…
トレゾアに戻りたくなる…
そう思ったから…
私なりのけじめだった。
ミナミには、全て話して、もちろんこの番号のことは固く口止めしているーー
『もしもし~ミナミ?』
ミナミ『やっほ~♪今何してる?』
ミナミは毎日ヒマしているらしく、しょっちゅう電話をかけてくる。
『今から学校だよ。ミナミは何してるの?』
ミナミ『さっき検診行ってきたんだけど、性別わかったんだぁ~!!』
『ホントに~!!どっちだった?』
ミナミ『女の子だよっ!!純クンに言ったら大~喜びでさぁ~。もうすでに、嫁にはやらないとか言ってんの~ウケるぅ。』
ミナミは電話口で大はしゃぎだった。
幸せそうで良かった…。
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