第一章 スウィンドルサークル

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「あぁ。今日も暑くて、だりぃなぁ」 いかにも今時の学生という感じの男がだるそうに歩いていると 背後から気弱そうな学生が走ってきた。 「おぉーい!神山くん!」 そう。だるそうに歩いているのは神山である 「おぉ!根岸どした?」 そして気弱そうなのは根岸である 「すごいおもしろいサークル見つけちゃったよぉ!」 根岸はいつになく自慢気だ 「どうせまたつまらないサークルだろ?サッカーだったら背番号7が好きサークルだとかトゥトゥトゥサークルとか(笑)」 「ちがうよ!そんなサークルじゃなくて…」 「じゃあ何ていうサークル何だ?」 「スウィンドルサークルっていうサークルだよ!」 「すうぃんどるサークル?はっ?オレ英語キライ。だから入らない」 「ちがうよ!スウィンドル訳すと詐欺。つまり詐欺サークル。」 「詐欺って犯罪じゃん!そんなの許されるのかよっ」 「わからないけど………楽しそうじゃない?どうせ暇なんだし入ろうよ?」 「まぁ暇だしお前も入るなら入るよ。でも合コンサークル入りたかったなぁ~」 「やりぃ!じゃあ早速申請しに行こう!!」 ここでイケナイ橋を渡ったとも知らずに二人はおもしろ半分で危ないサークルにへと入ってしまう…
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