人恋し神≠命、永し。

神様と若様

その日、我は奴良組の庭の木を借り早々と眠りに就いた。

ふっ。我は風邪など引かぬわ。妖怪であり神なのだからな。

――朝。

そして朝が来た。

屋敷の中は、朝から騒がしかった。

『えええぃ！！うっとおしいぃいいい！！少しは静かにせんかぁい！！我は疲れておるんだ…』

あ、しまった…我としたことが声を荒げて…

「だ、誰っ！？」

驚いたように聞いてきたのは眼鏡の少年。

→続