居場所を失った神

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我が名は一目連。 暴風雨をもたらす神 だが、実際神とは名ばかりなもので実際我は妖怪の一族だ これはとても昔々の噺、人々は、自分たちの住んでいる家や丹精こめて育てた作物を暴風雨に台無しにされるのを恐れ、我という名の神(妖怪)を祀るようになった。 人間に神ならまだしも妖怪の我が力を貸すかなど確信もありゃしないのに、あ奴らはまともに食らうのもギリギリな生活な中で精一杯の貢物をくれた 暇ができればお参りにきてくれた。 そんな人間達の心意気を我は気に入った、だから我は、我にできる限りの施しとして、暴風雨の威力を弱め、この土地を護ってきた。 →続
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