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『いかにも、我は今で言う三重より参った一目連と申す。』
礼儀正しく、お辞儀をし挨拶する。
「して、その一目連とやらがこの奴良組に何用じゃ?」
総大将は警戒しているらしく、一目連に鋭い眼を向ける。
『簡単に告げよう我が社が壊れたのだ。四国の奴らに頼もうにも我は四国の奴らが苦手でな。はるばるここまで来たという訳さ。』
一目連の物言いは確かに本当らしい、一目連は畏怖すべき美を持ち合わせていると言われるが彼の着物は薄汚れ破れ辛うじて着れているそのような感じだ。
それから、肌に艶はなく痩せこけ美を語られる妖怪には到底見えなかった。
→続
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