プロローグ

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2004年 6月3日 今日は茨城県立朝日ヶ丘中学校の修学旅行であった。朝日ヶ丘中学校では毎年沖縄に行くのが定番となっており、今年もいつもどおりサンセットホテルの前に朝日ヶ丘中学校3年団の一行は到着した。朔真亮はその一行に混じっていた。やはり修学旅行と言うこともあり3年生はみな嬉しそうだった。なかでも3組の江藤嵐はとてもテンションが高かかった。嵐と言う名前のとおり彼の言動や行動は激しい嵐そのものだった。先週にしても彼は学校へ3週間ぶりに来たと思ったたら注意した先コウを殴り飛ばし大怪我をさしたのである。そんな数々の伝説を朝日ヶ丘中学校に残した彼は、まわりの不良からは、慕われ亮のような普通の生活を望む者からは恐れられている。俺はそんなあいつが嫌いだった。というより憎かったのだ。その時だった。 『殺してやろうか。あいつ?』 「なんだ?」 つい亮は叫んでしまった。 「なんだ?」担任の大河内が聞いてきた。 「いや...すいません」 と答える。そして彼らはホテルへと入っていった。
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