第一部 序章 少年アス

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家に入った僕とミルア姉さんはテーブルの上の昼食を見て呆然とする うん…確かに御飯はできてる… けど… 御飯のみ アス「えっと…、これお昼御飯ですよね?」 僕は念のため、師匠に聞いてみた グラド「おう、立派な御飯だ。」 ミルア「冗談はそれくらいにして、さっさと用意して下さい。」 微笑んでいるミルア姉さんの耳がピクリと動いた 微笑んでるけど、ミルア姉さんめちゃくちゃ怒ってる… エルフは怒りや動揺で尖った耳が動く なんで耳が動くのかはわからない そしてすごく気になる グラド「だってお前、御飯作れって言ったじゃん。」 ミルア「だからって御飯だけ作る人がどこにいるんですか?」 グラド「ここにいる♪」 やっぱり言った… ミルア「はぁ…、師匠に頼んだ私が馬鹿だった…。もういい…。私が作る。」 ミルア姉さんは呆れながら台所へ行った グラド「最初からそうすりゃいいのに。」 アス「師匠。言える立場じゃないと思います。」 グラド「アス…、お前だけは俺の味方だと思ったのに…。」 確かに師匠は尊敬してる けど、今回は師匠が悪い それに… アス「ミルア姉さん、怒らせると怖いですから…。」 ミルア「アス、聞こえてる。」 台所からテレポートで飛んできたミルア姉さんが僕の眉間に出刃包丁を向ける アス「ごめんなさい…。」 やっぱり怖い… グラド「ところでなんで姉さん付け?」 アス「ミルア姉さんがそう呼んでほしいって。」 グラド「今更だけど、お前ってやっぱ素直なやつだな。」 今のは褒められたのかな? ミルア「アス~、おかずは野菜炒めでいい?」 アス「いいよ~♪」 台所から聞こえた提案に、僕は快く返答した
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