第一部 ニ章 メトス村

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数分後、僕は朝食を食べ終えた アス「ごちそうさま~。」 ルカ「早!」 アス「そう?」 ルカ「まぁいい。ところで買い出しに行かなくていいのか?」 ルカに言われて僕は本来の目的を思い出した アス「あ、そうだ。じゃあ一緒に行こうか。」 僕はベッドから降りて荷物を取る ルカ「おう。」 僕達は村長の家を出た ~メトス村商店街~ メトス村は緑の生い茂る山々に囲まれた盆地にあって、人口はそれほど多くないけど、建物がたくさんあって小さいながら商店街もある アス「えっと…、何買うんだっけ?」 ルカ「俺に聞くなよ。」 アス「えっと、メモメモ。」 僕は鞄の中から師匠に渡されたメモを取り出して広げた アス「米20キロくらい、魚適当に30匹、野菜色々、適当な肉3キロか~。」 師匠らしい適当なメモだな~ 魚30匹って極端な話、しらす30匹でもマグロ30匹でもOKって事だよね? マグロ30匹買ったりしたら僕がミルア姉さんに裁(捌)かれそうだし、そんなお金ないけど ルカ「そういえば肉とか魚腐らないか?」 ルカが不思議そうに聞いてきた 確かに僕の家には冷蔵庫っていう機械はないけど アス「大丈夫だよ、魔法で凍らせるから。」 そう言ってと僕は手の平から冷たそうに青く輝く冷気を出した ルカ「なるほどな。」 ルカが納得したように呟いた アス「じゃあ、行こうか。」 ルカ「おう。」 ~数十分後~ ルカ「あ~疲れた。って何で俺に重いの持たせて自分は軽いのばっか持ってんだよ!」 僕のさりげない策略に気づいたルカは米袋を地面にたたき付けた アス「あはは~。」 とりあえず笑ってごまかしておくことにした ルカ「あはは~、じゃねぇ!」 アス「さてと。」 怒ってるルカを無視して、買ってきた食料の方に手を向ける ルカ「無視かよ!」 アス「氷魔法4フリーズ!」 ルカ「うわ!」 食料は強力な冷気の魔法で瞬間冷凍された 巻き込まれそうになったルカはギリギリ避ける アス「これでよし。それとルカ危ないよ~。」 ルカ「もっと早く言え!」
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