第一部 ニ章 メトス村

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-アス視点- 僕達が商店街をぶらぶらと歩いていると、前から銀色で青い模様が付いた鎧を着た騎士が数人の部下を連れて歩いていた ルカ「ガルラの騎士だ!スゲー!カッケー!」 アス「あれが騎士か~。」 騎士…剣と鎧で武装し、国や民に忠誠を誓う誇り高い兵士 その身を盾にしてでも力無い民を護る正義の味方 ルカが憧れるのもわかるかも ルカ「ん?」 騎士がルカに近づいて来た 騎士「君は騎士を目指しているのかい?」 青い髪の青年騎士がルカに尋ねる ルカ「はい!アルン王国の騎士になろうと思ってます!」 騎士「そうか。頑張れ。」 騎士は優しく微笑みながらルカの頭を軽くくしゃくしゃと撫でた ルカ「はい!ありがとうございます!」 ルカが敬語使ってる!? 初めてみたかも… 僕が驚いていると 騎士「君は何を目指しているんだい?」 騎士が僕に尋ねてきた アス「えっと、師匠みたいになりたいです。」 騎士「師匠?」 アス「グラドっていう魔法使いです。」 騎士「!!!」 騎士の表情が一瞬固いものになった気がした アス「どうしました?」 騎士「い、いや何でもない。それより君達買い物の途中なのでは?」 アス「あ、そうだ。」 騎士に言われて本来の目的を思い出した ルカ「じゃあ、失礼します!」 僕達は騎士に軽く頭を下げた後、商店街の奥の方へ歩いて行った -騎士視点- 兵士「ラウド様、いかがされますか?」 部下が聞いてくる ラウド(騎士)「ツァルハーク大臣に報告しろ。捜索に出た部隊も呼び戻せ。」 兵士「了解しました。」 見つけてしまったか…
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