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心地の良い風を受けながら、家の前の坂を下る。
近道をしようと思い、二個目の十字路を左に曲がる。
曲がった先には、公園があり親と子、子供同士で遊んでいるのが目に入った。
そんな公園を横目に見て真っ直ぐ進むと、なんだかどこかで見たような奴がいた。
「あ…うみのじゃん。」
自転車を止め、気付いてもらおうと手を振ろうとしてギョッとした。
うみのは、髭面の男と歩いていると思えば、男の隣に並んで建物の中に入っていった。
―――――その建物は、ラブホだった。
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