outrage

１

「あー！…つまんねえ。」
昼下がりの午後、カカシはベットに寝転がりながら読んでいたマンガを放り投げた。

今日は学校が日曜日で休みだが、友達と遊ぶ予定もなくだらだらと自分の部屋でマンガを読んで過ごしていた。

「…マンガでも買いに行くかな。」
そういえば、最近はジャンプをコンビニで立ち読みするくらいで、マンガは買ってはいない。

ジャージだったが着替えるのも面倒なのでそのまま自転車に乗っていくことにした。

「あら、カカシ。どこか行くの？」

「ちょっと本屋まで行ってくる。」

「そうなの？母さんこれから出掛けるから、鍵を持っていきなさいよ。」

「わかってるって。もうそんないつも鍵を忘れる年じゃないんだから…んじゃ、行ってくる。」

俺の母さんは、いつもこうだ。
思春期真っ只中の俺からしたら、煩くてしょうがない。
玄関から出て、チャリの鍵を開け、さあ出発。