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庭、というより森に近いであろうところから拾ったコレ……。
大きさは一抱えくらい。
大きさに反して、重さはあまり感じない。
色は、白い。
形は…………卵だよな、どう見ても。
部屋に持ち寄り、まず悩んだ。
卵であるから、
割るべきか、
育てるべきか。
後者を決断した俺は、片膝を床につけ、床に空いている方の手をかざした。
手のひらが淡く光ったところで立ち上がり、胸元まで水平に手を上げるとそのまま腕を振り上げる。
天井まで届くガラスの孵化機を作った。
中に卵を入れ、その時を待つ。
これは何の卵で、何が生まれるとか、まったくわからないが、
不思議と不安はなく、期待が大きかった。
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