プロローグ

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「そんな事より朗報だ。 明日から1週間、学校が休みになる。」 松尾はそう言う。 「・・・ゴールデンウィークの季節だったか? 祝日が重なったとか? それとも学級閉鎖とか?」 俺はそう尋ねた。 最近、風が冷たく感じるくらいだ 恐らく、元々決まっていた連休ではない だが、俺の持っている情報ではとても大型の休みがやって来た原因は分からない 「朗報だと言っただろう? ・・・なんでも突然、学長が決めたらしい。」 松尾はそう説明する。 珍しいな あの学長が独断でなにかをきめるなんてな 「進学校だったよな? いくら私立だからって1週間も休みにしていいのか? 三年生は受験が近いだろうしな。」 俺はそう尋ねる。 俺達が通うこの高校 月詠(ツクヨミ)学園は日本全国でも屈指の進学校だ 「そうなんだ・・・ あまりにおかしいんで、いろんな噂が飛び交っているんだ。 この状況じゃ僕の情報網をもってしても、真実を見つけることはできそうにないな。」 松尾はお手上げのようだ。 どこか落ち込んでいるように見える。
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